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嫌いじゃない
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「.....嫌いじゃない...?」
上手く思っていることを伝えられない歯痒さに、イライラする。
「お前といると…...よく眠れるんだよ。.......前から、他人と一緒の空間では眠れないんだよ...だから、三田村先生は俺が保健室に来ると、俺を一人にしてくれるんだ」
握った拳が白くなるのを見つめる。
「でも、お前と居ても....寝れる。お前といると…安心出来るんだと思う」
.........まあ、色々ヤって疲れてたからということもあるけど。
安心...というか。
「...安心というか、信頼っぽい感じだ」
上手く伝わってるか、正直言って自信が無い。
「だから、嫌いじゃない」
「....」
「岬が、俺の事が....その、好きだってことは分かった」
分かったから何度も言わないで欲しい。
...普通に照れる。
「岬、付き合ってもいいよ」
俺はそっと顔をあげ、岬の目を見て言う。
「...っふ、何その顔」
岬は泣きそうで、不細工な顔をしていた。
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