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遠足3
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いつものように朝、歩いて登校していると、
「冬夜ーっ」
「っちょ、」
テンションの高い優介が、俺に抱きついてきた。
「遠足だぞーっ!」
嬉しそうに笑われると怒る気にもなれない。
「おはよ。...優介、離してやれよ」
歩いていくうちに合流した寛也が、救出してくれた。
ぎろ、と睨んでも効果なし。
バスに乗るまでの時間、優介は騒ぎまくっていた。
「あれっ、みさちゃんじゃん!」
学校の駐車場に、大きいバスが五台ほど並んでいる。
俺達が乗るバスのそばに、岬を見つけた。
「みさちゃんの服かっこよっ!」
岬はいつもの白衣姿ではなく、一丁前に私服だ。
っ、
目が合って、心臓が跳ねる。
「俺もこのバスに乗っていくから、場所空けておいてくれないかな?」
いや、先生は一番前だろ。
「じゃあ、俺ら三人で乗るから一つ空いた座席みさちゃんのな!」
...おいいいぃ!
優介の野郎、余計なこと言い過ぎなんだよ...。
岬がそばにいるとなんだか意識してしまうから、離れて座って欲しい...!
「そうだな」
寛也も同調しやがってっ!
「だ、誰がみさちゃんの隣に座るんだよ」
岬はニコニコしながら提案した。
「ジャンケンにしたらいいんじゃない?」
俺らは丸くなって一斉に手を出した...。
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