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カヌー体験
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森公園はとても広くて、自然が多い。
「川...あそこじゃね!?うわ、テンションあがってきた!」
森の中を少し歩くと、川の流れる音が聞こえ、開けた場所に出た。
「川めっちゃ綺麗やん!」
「ほんとだ」
川の底が見えるくらい澄んだ水が流れている。
「小屋探そうぜ…、あっ、あそこだ」
川から少し離れた場所に、少し大きめの小屋が見える。
外に色とりどりのカヌーが並んでいて、ワクワクしてきた。
「カヌーって何人乗りなのかな?」
「基本一人じゃね?」
「このサイズは一人だな」
小屋の中に入ると、気さくなおじいさんがカヌーの扱い方を教えてくれた。
「あと、君たちこれを着てな」
ほれ、と渡されたのは、ライフジャケットだ。
「楽しみだー!」
「優介が一番転覆しそう」
「いや、しないって!寛也の方が重いからひっくり返っちゃうかもよ?」
準備ができると俺達は外に出てカヌーを選んだ。
「...この選択が、後の優介の生命線になるとは...知る由もない...」
「そして優介は...そのまま帰らなかった」
「いや、二人ともっ!どんだけ俺にひっくり返って欲しいんだよ!」
あははは!と寛也と笑い合う。
俺も自分のカヌーを選び、岸についた。
「じゃあな、気が済んだら持って帰ってこい」
「ありがとおじさん!」
「いってきまーす」
俺達はゆっくりとカヌーを押し、乗り込んだ。
「見てみてっ、俺めっちゃ上手くね?!」
「それが、優介を見た最後の姿だった...」
「いや、殺そうとすな!」
「あはは!楽しいな、これ」
優介からかいつつ、俺達は川をゆっくりと下った。
川の流れはそんなに激しくなく、オールで漕いでいてカヌーがちゃんと進む感じがとても楽しい。
「優介、ここらで落ちておいた方が...」
「いい訳ねぇだろ!冬夜も寛也も、どんだけ落としたいんだよ」
「寛也、ナイス」
「おう」
「いや、なんでっ!」
こうして俺達は時間いっぱいまで楽しく過ごした。
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