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ムズムズ1
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「入るぞ」
保健室を開けると、いつもの場所に岬がいる。
「あ、冬夜。お疲れ様」
「...寝る」
やっぱり、俺はおかしいのかもしれない。
岬のことが直視出来なくて、目を逸らしたままベッドに向かう。
「最近どうしたの?目、合わせてくれないけど」
「...別に」
岬は俺の態度が気になったのか、俺についてくる。
...来んなって...!
ジワジワと近づいてくる岬に、熱が上がってくる。
「...どうしたの?」
「っ、や、別にっ」
逃げようとしたけど、退路を塞がれ、壁際に追い込まれた。
「...ねえ。俺はどうしたって聞いてんだけど?」
「っ、」
岬の温度が下がった視線に、ヒヤリと背筋が冷える。
「な、...なんでも...」
「何でもないって言うならこっち見てよ、冬夜」
クイ、と顎を掬われて岬と視線を合わせられる。
「っ、」
ゾク、
何度か見た獣のような瞳に、俺は釘付けになった。
「もしかして、俺の事を意識するようになった?」
...なんでっ?
「当たり」
俺の考えていることを当ててしまう岬が、恐ろしい。
「っぁ」
ゆっくりと、岬の膝が俺の両足の間に入っていく。
グッと近くなった距離に、息をそっと詰めた。
...身動きできない。
あと少しで唇が触れる、というところで岬がピタッと止まった。
「...っ」
「...抵抗しないの?」
目を細めて囁く岬に、俺は。
俺は...。
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