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夕雨side
「ごめんなさい。
言わないで。お願い。」
今にも泣きだしそうな顔をしている
その表情に俺はゾクゾクした。
もっと泣かせたい。そう思った。
俺だってバラす気は微塵もない。
まず、バラすとしたって親しい友人もいない。
バラした所で俺にメリットはない。
考えれば分かるはずなのに、こんなに泣きそうな顔するほど嫌なんだな。
でも、雅日の事気に入った。
色々な顔を見たい。
泣かせたい。
雅日が涙を流している姿を想像するだけで下半身が熱くなってくる。
弱みには、とことん付け込まないとな…
「分かった。誰にも言わない。
けど、お前は今日から俺の物な。」
状況が理解できないのか首を少し傾げる
なんて可愛いんだ。狙ってやってるのか?
「それって…どうゆう事?」
「朝、学校に来たらまず最初に俺の所に来て。
朝から帰りまでずっと俺の近くにいて。
俺の言う事は絶対に聞いて。
逆らったらどうなるか、頭のいい一ノ瀬はわかるよね?」
「は!?やだよ!!そんなの!!
お前なんか、何考えてるか分かんないし…」
「わかった。じゃあこうしよう。
俺が何を考えてるかお前が分かるようになったら解放してあげる。
簡単でしょ?少し考え方を変えるだけで出来ることでしょ?」
雅日はまだ何か言いたげだ。
けど、言わせない。
そろそろ昼休みも終わる。
雅日が口を開いた瞬間、自分より10センチほど身長の低い雅日の顎を持ち上げマスク越しにキスをする。
「マスクは外されたくなさそうだから外さないであげた。
まぁ、明日からよろしくね。一ノ瀬雅日君」
あー、明日から楽しみで仕方ない。
キスした時のびっくりした雅日の顔…
びっくりしたようなちょっと嬉しそうな。
なんだよ、本当に可愛いな。ムカつく。
明日、朝から俺の所に来なかったらお仕置き、しないとな…
そんなことを考えながら5限を迎えた。
5限目、昼休みのことを考えていると不意に雅日とキスしたことを思い出した。
ん?キス…?キス!?
ガタガタと音を立ててその場に立ってしまい、教師に注意を受けた。
その時に見えた雅日の顔は真っ赤だった。
なんで俺は雅日にキスをした!?
男なのに!?男同士で!?
え、まて、落ち着け…
可愛いな。と思った。
黙らせたい。と思った。
でも、それだけでキスなんかできるもんなのか?
もしかして俺は
雅日の事が好きなのか?
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