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雅日side
マスク越しからキスをされた。
なんで俺に?男なのに。
やっぱり何考えてるのか分からない。
でも不思議と嫌ではなかった。
マスク越しだからか?
そんな事を考えながら5限目ボーッと授業を聞いているとガタガタと神谷の方から音が聞こえた。
その音にビックリし、神谷の席を見ると神谷の顔が真っ赤になっていた。
ふと目が合うと更に神谷の顔は赤くなった。
なんだよ…こっちが恥ずかしくなってきたじゃねーか…
それより明日からどうしよう…
いきなり友達の所に行かなくなったら不審に思われるよな…
でも行かなかったら何されるか分からないしな…
「雅日!授業終わったよ?
なんかさっきからずっとボーッとしてるけど大丈夫?」
話しかけてきたのは友達の中村春樹(ナカムラハルキ)だ。
数多い友達の中でも1番話す人だ。
でも今は春樹と話してる場合じゃない。
でも、嫌われたくないから今日もいい顔して
『大丈夫。』と嘘をつく。
友達は失いたくない。
1人になりたくない。
嫌われたくない。
「そっか!それならいいや。
あ、明日って何かある?」
「明日…?」
「うん!明日新しいゲーム出るから買いに行くんだけど、雅日に付いてきて欲しいなって。」
明日…放課後だからいいか…
わかった。と言おうとした時横から声がした
「中村、ごめん、明日は俺が一ノ瀬と遊ぶ約束してんだ」
「は!?」
「そうなんだね!雅日って神谷と仲良かったの?知らなかった!」
本当に何考えてるんだこいつ…
さっきまで赤面していた癖にもういつもの顔に戻ってる。
こんなクールな感じの人でもあんな顔するんだな…
もっと色々な神谷見てみたいな…
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