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雅日side
俺最悪だな…
色々としてもらったのに苦手だ。なんて本人の前で…
明日謝らなきゃ…
歩きながら新しいマスクをつける。
でも、助けてくれたのが神谷でよかった。
神谷にならなんでも話せる。
でも、あいつは俺の事嫌いなんだろうな…
嫌いなのになんで俺にかまうんだろう…
色々と考えていると
「雅日!」
と元気のいい声が聞こえてきた。
「春樹」
「今日も休みだったのに制服なの?変なのー!
あれ、今日神谷と一緒なんじゃないの?」
「一緒だったよ。」
「珍しいよね!神谷と雅日なんて!
でもまぁ神谷性格は分からないけど顔はかっこいいからな〜。1年の頃めちゃめちゃ先輩とかに告白されてたよ!羨ましいよね〜。」
告白…?じゃあ今彼女いるのか…
胸がズキズキと痛む。
まぁ、そうだよな…神谷だし…
顔はイケメンで頭も良くて運動も出来て、彼女が居ないわけないよな…
なんだろ…なんかめっちゃ泣きそう…
「雅日?どうかした?」
「ううん!俺そろそろ帰らないと!
じゃあまた明日ね!!」
そう言って春樹の前で笑ってみせた。
作り笑いにも疲れた。
神谷の前では作り笑いなんてしなくていいのに…
もうやだ…なんで俺だけ…
神谷に彼女がいると考えただけで胸が苦しくなった。なんでだろう…
神谷は彼女とさっき俺とした行為をしているし、普通に手を繋いでデートもしている。
なんなんだよ…なんで胸がズキズキして、涙が流れてくるんだよ…
家に着き、いつもの夫婦喧嘩が聞こえてくる。
今は止めたって無駄だ。
そう思い自分の部屋に向う。
自分の部屋に入り、ふと鏡を見ると緩めたワイシャツの隙間から無数のキスマークが見えた。
なんで…
疑問に思ったが、何故か俺は嬉しかった。
キスマークが消えないで欲しかった。
「なんだよ、俺が神谷の事好きみたいじゃん…
神谷も俺も男なのに…それに、神谷は彼女いるし…」
声に出すと余計に辛くて久しぶりに声を出して泣いた。
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