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雅日side
「いや、今日はいい」
そう言った神谷の顔はいつになく冷たかった。
でも、今日は神谷と一緒にいなくていいし!
昨日みたいなあんな思い、しなくて済むし…
「じゃ!!」
そう言って俺は春樹の元へ向かった。
春樹は人の顔を見るなり
「なんか今日顔赤くね?」
「へ!?」
間抜けな声出た…最悪…
神谷と話すと何故か顔が赤くなる。
病気なのかもしれない。
それに、神谷と話してると胸がズキズキしたり、ポカポカしたりする。
やっぱり神谷アレルギーとかそういうのかもしれない。
「春樹〜人アレルギーってあると思うか?」
「えっ!?何それ!!
どんな症状出るの!?」
春樹は春樹なりに、笑いを堪えながら精一杯リアクションを取ったんだろう。
「心の中で笑ってるな?
なんか、顔が赤くなったり胸がズキズキしたりドキドキしたりして、たまに涙が出てきたり…」
「ぷ…あっはっはっ!もうダメ…耐えられない…
馬鹿だなぁ!!!それ絶対恋じゃん!!!」
恋!?俺が?神谷に!?
ないないないない絶対ない!!
俺の恋愛対象は女だし、それに俺は神谷が苦手だ!!!
ふと神谷を見ると目が合った。
なんだよ…おとといから…振り向くと絶対目合うじゃん…
そのまま神谷と見つめ合っていると、1人の女子生徒が神谷に楽しそうに話しかけていた。
それに神谷は同じように楽しそうに応えていた。
なんだよ…仮に俺が恋をしてたとしても叶うわけないじゃん…
目の前が涙でうるうるしてきた。
最悪だ…トイレ…
そう思い、走り出すと教室を出た瞬間に誰かに腕を掴まれ、トイレとは反対側の神谷と初めて話をした音楽室に連れ込まれた。
「なんだ、お前かよ…」
「悪かったな。俺で。」
それは神谷で、でもいつもの神谷じゃなくて凄くだるそうでいつも優しそうな目をしている割には数倍目付きが悪くなってる。
昨日シた時もこんな目付きしてたなぁ…
昨日の事を思い出し、下半身が熱くなる。
馬鹿…なんで勃つんだよ…
それに、さっきの女子生徒らしき匂いが神谷にまとわりついている。
嫌だ…
「俺、トイレ行きたかったんだけど」
「あ、ごめん…」
そう言うと神谷はふらっと俺の方に倒れ込んできた。
「神谷!?どうしたの!?」
返事は返ってこない。
体が妙に熱かった。
「神谷、熱あるじゃん…」
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