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雅日side
「あのさ、好き。ってなんのこと?」
真剣な眼差しでそう聞かれた。
行為中につい、口が滑ってそう言ってしまった。
その行為自体が好き、って事なんて言えたらいいけど、恥ずかしすぎてそんな事絶対言えない…
「なんか…口から出た…」
苦し紛れの言い訳だ。
こんな事、すぐに嘘って見抜かれるだろうけど、自分の気持ちよく分からないまま神谷の事が好き。なんて言えない。
それに引かれてもう話せなくなったら嫌だし…
「ふーーん。本当に?」
嫌だ…こいつの無駄に鋭い所…
「本当に!!
てゆうか、なんでお前こそ俺に絡むんだよ」
純粋に疑問に思った。
「…なんか反応面白いし、可愛いから??」
「なんで疑問形なんだよ
それに面白いって!性格悪いな!!」
「それに反応する一ノ瀬も一ノ瀬だろ」
なんで一ノ瀬呼びになるんだよ…
雅日のままがいいのに…
なんか苗字呼びって壁を感じる…
「ふーーん…」
「それより一ノ瀬さ、学校では俺のところ来るって約束覚えてるよな?」
そうだった…
でも少しでも多く神谷と一緒になれるって思うと脅しから始まったとしても少し嬉しい。
神谷の前では素が出せるから…
「……分かってる。」
「そろそろあがろう。逆上せちゃうから。
先に上がってるね。」
神谷は出て行った。
なんだよ…
なんで俺こんなに神谷。神谷。ってなるんだよ…
おかしいだろ…
今日この気持ちハッキリさせるって思ってたのに、謎は深まるばかりだった
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