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お風呂上がって、とりあえず今日は帰る事にした。
泊まってもいい。って言われたけど帰らないと両親がどうなってるか分からないから…
でも本当は帰りたくなくて少しでも一緒にいたくて、またこの家に来たくてわざと風呂場に自分のタオルを置いていった。
取りに行くという理由でまたこの家に来たかったから。
「じゃあ、また明日ね。」
帰りたくない…
もっと一緒にいたい…
「うん、ちゃんと風邪治してね」
俺は自分の家に向かって歩き出した。
なんだ…簡単な事じゃん…
俺、神谷の事好きなんじゃん…
なんとなく分かってたけど、認めなくなかった。
俺が神谷を好きになるなんて…
だって嫌な奴だし…いや、良い奴なんだけど…
神谷と一緒に居たいし。
もっと神谷に触りたい。
触ってもらいたい。
色々な顔が見てみたい。
笑った顔、怒った顔、泣いた顔、喜んでる顔。
そうだった…神谷彼女いるんだった…
叶わぬ恋じゃん…
恋ってこんなに苦しかったっけ…
恋ってこんなに胸を締め付けられるものだっけ…
好きって自覚すると神谷の前で普通でいられるかが心配になる。
挙動不審にならないかな…
色々不安はあるけど、毎日作り笑顔で疲れて行きたくなかった学校に行くのが楽しみになった。
早く明日にならないかな…なんて考えていると喧嘩している声が外まで聞こえる自分の家についた。
「貴方が毎日毎日そんなんだから子供達も私もこうなったのよ!!!」
「何を言ってるんだ!!お前の育てた子供だろう!!俺は関係ない!!」
それが親の言うセリフかよ…とうんざりするが静かにしてもらいたいので止めに入る
「ちょっと、辞めてよ。
外まで聞こえてるから!2人とも落ち着いて」
2人は何も言わずそれぞれ自分の部屋に入った。
はぁ、おかえりも無しかよ。まあいつもの事だけど。
いつもいつも喧嘩ばっかり…こっちがうんざりだよ…
ここにいる俺の気持ちも考えてくれ…
そう思うが、毎月食費や学費を払ってくれてるので強くは言えない。
なんで子供の立場ってこんなにも弱いんだろう。
子供が何かを主張したって大人には届かない。
窮屈だなあ…
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