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夕雨side
雅日と居たのに週末の事しか考えられなかった。
何を言われる?
何をされる?
学校転校させられる?
色々考えた。
映画にも集中出来なかった。
雅日には家族の事話した方がいいのか…?
いや、でも話したら〝無理〟って離れていくんだろうな…
そんなの嫌だ…
雅日と解散して家に帰った。
1人しか居ない家。
昨日はここに雅日がいた。
1人って嫌だ。
携帯が鳴る。
嫌な予感しかしない。
「はい」
「あ、夕雨?
俺だけど」
最悪だ…
なんで今…
「どうかしたの?」
「ほら、週末のやつ。夕雨も言われたでしょ?
兄ちゃん達も行くんだけど、夕雨大丈夫か?」
嫌だ。
この優しさが。
嫌い。
「うん。」
電話の奥から聞こえるのは優しい声。
そのもっと奥から聞こえるのは嫌いな声。
兄さん達は双子。
1人は優しい。
もう1人はすごく嫌い。
俺は何もしてないのに嫌われてる。
意味がわからない。
だんだん頭が痛くなってきた。
電話を切ってその日は眠りについた
冷たいベッドだなあ
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