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夕雨side
もう木曜日。
明日には帰らないといけない。
月曜日からずっと週末の事を考えていて、雅日とあまり話せなかった。
「夕雨ー」
愛しい俺の雅日。
「どうした?」
いつもの様に微笑んで頭を撫でる。
「一緒に帰ろう」
雅日から言ってくれるのは珍しい。
一緒に帰ろう。の一言でこんなに嬉しくなるのは初めてだ。
「雅日の家まで送るよ」
雅日の家は行ったことがなかった。
「家の近くのコンビニまでお願いしようかな」
笑いながら言う。
たまらなく可愛い。
俺達は雅日の家に向かって歩き出した。
「雅日、俺明日から関西帰るから3日間会えない。
もしかしたらそれより延びるかも。」
雅日は笑ってわかった。と言った。
理由を聞かれなくてよかった。
俺はずっと雅日に隠したままでいいのか…
ちゃんと話さないと…
心の準備が出来たら…
俺達は雅日の家の近くのコンビニに着いても少し暗くなるまでずっと話した。
「そろそろ帰ろっか」
「ん…」
雅日はまだ何か言いたげだった。
「どうしたの?」
「少し会えなくなるの寂しいなって思って…
もう少しだけ…」
可愛い…
可愛すぎる…
俺は人の目を気にせず雅日にハグをした。
離れたくない。
離したくない。
ずっと一緒に居たいと思った。
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