アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
57
-
雅日side
「急にごめんね」
俺がそう言うと夕雨は
「明日の荷物持って家来る?」
と言ってくれた。
嬉しい。
あの家に居なくていい。
夕雨とまた朝までいれる。
「うん!」
夕雨の前では必要無くなったマスクを取り、微笑んだ。
夕雨は嬉しそうにここで待ってるね。と言った。
俺は走って家に帰った。
変わらずに外まで聞こえてくる喧嘩の声も気にならなかった。
夕雨といれる。
学校の準備をして、制服をたたんで鞄に入れてすぐに家を出た。
走って夕雨が待つコンビニに行った。
「ごめん、待たせた!」
夕雨は変わらず微笑んで頭を撫でながら
「全然。」
と言ってくれた。
もう空は暗くなっていて、人も少なかった。
手、繋ぎたいな…
そう思って夕雨の手に触れようとした時、夕雨の方から手を握ってくれた。
夕雨がふふ。と子供っぽい顔で笑った。
やっぱ、夕雨には適わないや。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 144