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夕雨side
夕雨を見送って、制服に着替える。
小さい頃から会う時は正装じゃないとダメだと言われていた。
9時前になり、荷物を全部下に持って行って迎えを待つ。
9時ちょうどに運転手から着きました。と電話が来た。
行きたくなくてトイレへ行ったり、部屋をウロウロしてから出た。
そんな事したって変わらないんだけど。
「お久しぶりです。夕雨様。」
運転手は帽子を取り、ペコりと頭を下げる。
「俺なんかにそんな事しなくていいよ。
早く行こう。」
荷物を投げ入れ、自分も車に乗った。
何を言われるのか、それだけが不安だった。
車の外を見ていると俺と同じ制服を着た生徒がちらほらいた。
遅刻じゃん、絶対。
学校は好きではないけど、家に行くくらいなら学校に行った方がマシだ。
「ねぇ、今回はなんで呼ばれてるの?」
運転手に聞いたって無駄なのは分かっていた。
運転手は所詮車を運転するだけ。
「トラブルがあったらしいです。
それで夕雨様達に改めて指導を。と聞いております。」
なんだ、知ってんのか。
てゆうか、なんだよトラブルって…
なんでそれで指導されないといけないの…
色々考える事があったが、昨日あまり眠れていないのと、車に揺られて眠気に襲われた。
少し寝よう…
起きる頃には着いてるでしょ…
俺が横になっても余裕のある広い車内に俺は横になって寝た。
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