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失礼します。と頭を下げ、1人ずつ入っていく。
「ちゃんと3人揃っているな。
爽雨(ソウ)、玲雨(レウ)、夕雨。
夕雨、学校に本当の名前はバレてないだろうな?
兄さん達はずっと隠し通せたんだ。お前も当然出来るよな?」
兄さんが出来たからなんだ…
俺は兄さんじゃない…
そうやっていつも兄さんが出来るんだから出来て当然。みたいなのが嫌いなんだよ…
なんて、言えたらなんて楽なんだろうか。
「はい、神谷で通しています。」
この家に産まれたせいで好きな人にも嘘をつかないといけない。
「真宮(マミヤ)の名前がバレたらお前は終わりだからな。」
真宮グループ。
大手企業を幾つも取り締まっている組織だ。
コンビニエンスストアや、ショッピングモールの大体は真宮グループが創り出した。
政治にも裏で関わっている。
政治界では真宮グループがなければ終わるとまで言われている。
言ってしまえば日本をまとめている。
それを全てまとめているのが俺の父親だ。
他にも危ないことにも関わっている。
真宮という苗字は珍しく、日本に2,3人しかいないので、バレると色々とまずいことになる。
「はい。上手くやっています。」
こんな苗字、嫌だ。
普通の家庭に生まれたかった。
「ならば良い。
今回、3人を呼び出したのはちょっとしたトラブルがあったんだ。」
「トラブルとは…?」
長男の双子の兄、真宮爽雨(マミヤソウ)。
爽雨兄さんの隣にいるのが次男の真宮玲雨(マミヤレウ)。
「私達が行おうとしていた事が外部にバレている。
内通者がいるんだ。その内通者をお前らに探して欲しい。」
欲しい。って、よく言えたものだ。
拒否権なんてないくせに。
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