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ヘリに乗って行き先を伝えて出発する。
「雅日、今から帰るから。
1時間半くらいで着くから。」
電話はそのまま繋がっていて、携帯を耳にあてた時雅日の泣き声が聞こえていた。
結構な時間が経ったら大抵涙は引くはずだ。
けど引かないということは本当に辛かったんだろう。
「俺っ、夕雨の家の前でっ、待ってていい?」
「うん。いいよ。なるべくすぐ行くから。
通話しておく?大丈夫?」
今は傍にいなくてもとりあえず何でもしてあげたかった。
「しておきたいっ…」
わかった。と言ったが何も話さなかった。
何も話さない方がよかった。
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