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「失礼します。
ご報告がありまして。」
「なんだ?内通者は見つかったか?」
内通者。完全に忘れとった…
「いえ、それではなく…
今日、私の意思で夕雨を関東へ帰しました。」
「玲雨だけではなく、私の意思も入っております。」
父上は目付きを変えた。
「ほう?何故だ?」
「理由は特にありません。
強いて言うならば夕雨の初めての我儘を聞きました。」
大切な人の元へ行った。と言えば父上は夕雨の大切な人を消すだろう。
平気でそういうことが出来る人だ。
「そんな勝手な事が許されるとでも?
………はぁ、がっかりだ。」
「「申し訳ございません。」」
2人で頭を下げた。
「そうだな…何かしらペナルティを受けてもわらないといけない。
私から2つ道を与えよう。
1つ目内は通者を3日以内に見つけろ。普通は1ヶ月程かかる仕事だ。それくらいキツくないと意味が無いからな。
2つ目はお前達3人の継承権剥奪だ。跡継ぎは真宮グループとまったく関係の無い者にやってもらう。
選べ。」
俺達は顔を見合わせた。
2つ目を聞き終えた瞬間に答えは出ていた。
爽雨も同じだった。
「「勿論、1の道です。」」
「ふっ、よかろう。
見つけられなかった場合はどうなるか分かっているよな。」
俺ら2人で見つけられない筈がない。
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