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「我儘言ってごめん…」
我儘…
それを言ってくれて逆に嬉しい。
でも、櫻井を許すことは出来ない。
裏で色々回すことにしよう。
「大丈夫だよ…
それより体洗う?お風呂溜めようか。」
俺が入って欲しかった。
ほかの男が触ったならすぐにでも洗い流したかった。
「うん。お風呂入りたい。」
雅日も同じことを思っていて、手を話すのはすこし惜しかったが、風呂を溜に行こうとした。
でも、雅日に服を掴まれた。
「…夕雨さっき…1人にしないって…言った…」
消え入るような小さな声で雅日は言った。
小動物みたいですごく可愛く感じた。
俺無しでは生きられない。と言われているようですごく嬉しかった。
「ごめんね。一緒に行こうか。」
また手を繋いで風呂場へ一緒に行った。
栓をしてスイッチを入れるという単純作業を終わらせてまたリビングへ戻った。
あ…そうだ玲雨兄さんが戻ってこいって言ってたんだ…
携帯を見ると玲雨兄さんと爽雨兄さんからの着信が鬼のように入っていた。
電話をかけ直したいが、雅日の前でするわけにいかないし、かと言って雅日の元を離れる訳にも行かない。
「雅日、少し電話していい?」
雅日は少し困った顔をしていた。
「俺、どうすればいい…?」
「隣に居て欲しいな。」
電話の内容は聞かれたくなかったが雅日の事は最優先にすると決めていたから仕方がない。
玲雨兄さんに電話をかける。
「夕雨?」
……びっくりした。
誰かと思った…
玲雨兄さんの優しい声は久しぶりに聞いた。
「うん。連絡遅れてごめん。」
「あぁ。いつ帰ってくるん?
こっち大変やねんけど。」
いつ帰れる…
雅日は連れていけばいいのか??
でもそうなると俺の家の事を話さなきゃ行けない。
どうしよう…
「あ、夕雨!爽雨やけど。
俺的には帰ってきて欲しいけど…
まだ話し足りないし…
でもそっち落ち着いてからでも全然大丈夫やからな!
いざとなれば雅日の大切な人、連れておいで。
じゃあね!」
そこで電話は切れた。
雅日…連れて行くしかないか…
てことは、話さないとだよな。
俺の家のこと…
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