アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
13
-
最悪な夢を見た。
重い目蓋を開けると見慣れた白い天井。
横になってるのに体は怠い。
ゆっくり起き上がると腰と尻に鈍痛が走った。
「いってー…!」
尻の穴がクソいてぇ!
あー…やっぱ、
「夢じゃなかったのかよ…」
て言うか、記憶が一つも欠けずに残ってるあたり夢なんかじゃなく…
思い出したくもないのに勝手に蘇る昨日のこと。
「クソ!なんであんな…っ」
ムカつく!
よりによって男に、葵に掘られるとか!
どうしようもない感情を枕に込めて思いっきりドアに向かってぶん投げた。
「ぶふっ…」
「!」
ちょうどドアが開いて枕が入ってきたソイツ…否、莉緒にクリーンヒットした。
「…お前」
「あ、わり。てか、勝手に入ってくんなよ!」
「起きねーから心配して来てやったんだろ。お前こそ寝起きで枕投げ付ける?」
そう言って落ちた枕を拾うとベッドに腰掛けてきた。
「おら」
「っ、起きないって今何時…」
投げ返された枕を元の位置に戻しながら聞く。
「もう夕方だけど」
「はぁ!?」
慌てて傍にあった携帯を見ると十六時過ぎ。
マジかよ!
「俺同伴入って…っ」
しかも客からは大量に連絡入ってる。
ベッドから下りようと体を動かしたらさっきとは比べものにならないほど、尻に痛みが走った。
「…流記夜?」
「ーっ、なんでもねぇ!」
いくら莉緒でも絶対言えない。
深呼吸してからゆっくりとベッドから下りる。
クッソ…
こんなイテェのかよ…!
今までしてきた側だったから知らなかった。
「お前さ、昨日葵と何かあっただろ」
「はっ?」
明らか声が裏返って莉緒から目を逸らす。
「…な、何もねーよ!昨日は翠さんとホテル行って帰ー…」
って、あれ?
俺、あの後どうやって…
自分で口にしてその部分の記憶がないことに気付く。
そんな俺に莉緒が呆れたように口を開いた。
「覚えてねーだろうな。お前爆睡だったし」
「爆睡って…」
「俺が帰って来たらちょうど葵のヤツがお前抱いて来たんだよ」
「っ、抱いてとか言うな!」
ついデカい声で否定したらじっと見られて。
「やっぱ何かあったろ」
「何もねぇよ!」
あー、ムカつく!!
体はイテェし、尻の穴は痔ができたみたいに違和感あるし!
何より抵抗しきれなかった自分が一番腹立つ!
「おー、こわ。カルシウム足りてねぇんじゃね?」
笑ってるコイツはもっと腹立つ!
「…てか、アイツ何も言ってねぇよな?」
「葵?別になんも。お前渡されただけだし」
良かった…
その言葉に安心して俺は仕事に行く準備を始めた。
あ、行く前に颯斗に愚痴聞いてもらお…
もちろんあの強姦魔の。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 33