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手渡されたおにぎりの包みを開けて少し冷えたご飯を口に運んだ。
素直に美味しいと思えた自分は、少しは回復しているのだろうと思いたい。
昨日なのか、一昨日なのか、襲われたことなんて何一つ気にすることもなく日常へと戻れるんだと思ったけど、現実は容赦なく俺をぶち壊してくる。
水が注がれたコップの横には錠剤が二つ置かれていた。
それに目が止まり風邪薬か、はたまた痛み止めなのかと思い手に取った時、隣に座る紅河の口から薬の簡易的な説明を聞かされた。
「それ、フェロモンを抑える薬だから・・・・飲んどけよ」
「・・・・・・は?」
驚いた。
確かに身内がこんな事になっていればコレがどういう意味をさしているのか知っているとは思っていたが、こうもあっさりと言われてしまうとこちらとしては拍子抜けしてしまう。
確実に『フェロモン』と聞こえた俺はその薬を手に持ち飲む事に躊躇いを感じた。
「・・・・・・早く飲めよ。今はまだ薬が効いているから匂いはしないけど、あと一時間もすればまた匂い出す」
「な、なんで・・・・・・」
「は?」
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