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「話は最後まで聞きなさい、明君の為でもあるんだから。・・・・えっと、どこまで話したかな?あーと・・・・そぉ!二人の人外は君の出したモノを『甘い』と言っていたそうじゃないか?こんなことは普通はあり得ない。匂いだけだ、なのに君のことが甘い果実へと変わったかのように甘く、相手をおかしくさせるくらいに強力で、恐ろしいくらいに理性を奪う。防ごうにも普通の薬では全く効果を示さない、先ほど言い忘れたが数倍濃くしたら身体に何らかの障害が残る可能性もある。とても危ないね・・・・」
残念そうに、悲しそうに話す将道さん。
医療機関で働く人が言えば、より一層破壊力を持つ言葉が、俺自身を不安と恐怖で包み込んだ。
「じゃ、じゃあ・・・・俺は、どうしたらいいんだよっ!!薬の量を増やすことも出来ないんなら・・・・・・どうして俺は今まで襲われずにいたんだ?」
ふとした疑問が頭の中を駆け巡る。
母親が毎日ご飯に薬を盛っていたが、どれくらいの量を盛ったかは知らない。だけど大量に摂取すれば障害が残ると言う。
量を減らせば俺は間違いなく襲われる日々を過ごすこととなっていた。
飲まなかっただけでああなのだから。
その疑問にたどり着いた時、将道さんは手を合掌し注目とは言わんばかりに俺が目線を向けるのを待っていた。
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