アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
42
-
この場合どう答えたらいいのか分からなかった。
だって、仮にも俺と紅河は義理の兄弟だ。
そして目の前には義父の将道さん。
普通に考えたら禁断とも言える関係に喜ぶことができるはずがない。
嬉しいなんて感情はおかしいことなのだ。
だから俺と紅河がもしも番とか言うものだとしても・・・・結ばれることは決して許されない。
「いや、なんか・・・・もう何もかもがおかしくて・・・・俺、疲れてるのかも・・・・・・」
「そうだね、ごめんね明君。こんな話・・・・嬉しそうにするもんじゃないけど、私としてはやっぱり研究者として、嬉しくて楽しいのかも。人と人外が手を取り合った。それだけでも奇跡に近いことなのに、違う人種同士で子を設けられることが出来ることまでもが可能となり、そして男性も妊娠出来る世の中だ。・・・・私の探究心が疼くんだよ・・・・・・」
根っからの研究者の義父を嫌いにはなれない俺。
きっとそれは自分を必死で育ててくれた大好きな母親の大好きな人だからで家族となったから。
俺は今話してくれたことを無駄にはしないために、紅河を探し話し合うことを願った。
俺のことが嫌いでしょうがないとは思うけど、それでも俺は紅河と話しこれからも仲良く過ごしたいと、本当に心の底から願ったのだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 67