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家でも実験したように紅河について深く考えた途端に鳴り出す電子音。
なるべく考えないようにしていたけれど暇があれば紅河について考えてしまう。
きっとこれが紅河に対しての気持ちなのだろうとやっと納得できたのだ。
襲われた時、他の人外に触れられたときは吐くくらいに嫌な気持ちしかなかったのに、紅河に触れられたら嫌な気持ちは湧いてこなかった。
むしろキスをされたとき、確実にもっと欲しがった。
学校に着き辺りを見渡す。
特に人外に目を向け自分のことを見ていないかと、匂いがしていないかと思い感知器を見てみるも数値は標準で特に危険な信号を出していることはなかった。
何も変わらない、いつもよ同じ風景に日常。
変わってしまったのは確実に俺だけで怖がっているのも俺だけ。こんな時に紅河が側に居てくれたらどんなに心強いことか。
ピピピッ
その音を聞いて身体が震えた。
すぐに感知器を見ればブルーの色と5.7と数字が表示されていた。
(赤くない・・・・まだ大丈夫・・・・)
それでもまた周りで「甘い」なんて言われていないか気になり、変な汗が吹き出しその場から一歩も動けずにいた。
「明久しぶりっ!!って〜どうしたんだよ!?一週間ぶりに会うけどまだ顔色悪いよ??」
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