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「ん・・・・」
目の前に広がるのは上半身裸で眠る紅河。
紅河の逞しい腕に守られながら、俺は抱えられ目を覚ました。
嬉しさと恥ずかしさもあり紅河から離れようと仰け反った時、腰に激痛が走った。
「いっ!て・・・・」
この痛みがあると言うことは、やっぱり紅河とそうなってしまったのだと、また再認識でき、実感できた。
喜びと嬉しさが込み上げてきて、視界は歪み始める。
隣で幸せそうに眠る紅河を起こさないように口を押さえて涙を流した。
紅河と出会って、ずっと一緒に過ごし共に笑い合い、喧嘩もして殴り合った時もあった。
それはこれからも変わらないものだと思っていたけど、紅河は違っていた。
微かなフェロモンを覚醒していない俺から感じ取りそれがどんなに特別なことなのかを幼い頭で必死に理解し、将来を共にすると、すでに頭の中に置いていた。
俺は両性へとなり、自覚のないまま過ごし襲われ、紅河に助けられ、また言い争い離れ、そして今やっと一つになれた。
そっと紅河の頬を撫で、キスを一つ落とした。
「紅河・・・・・・好きだよ、これからはずっと一緒だからな・・・・」
「・・・・・・それは、俺の起きてる時に言ってくれるか?」
「え・・・・?紅河っ!?嘘寝!?」
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