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変化
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体を拭き、消毒をしてから包帯を巻き終わった頃
「竜、俺は竜を傷つけることは許さない。例えそれが竜自身だったとしてもね?嫌なことがあったなら、泣けばいい、俺も一緒に居るし。当分は俺、学校休むから。」
「昇兄は、学校に行ってよ。もうこんなことしないしさ。」
「それは駄目。もう決めたことだし。それより竜、お母さん達にはそれ、見せたら駄目だからね!」
「何で?」
「お母さん達竜に、何をするか分からないからね。お風呂はいるときは言ってね?俺も一緒にはいるから」
「わかった」
………………。
そこまで思い出したときに竜が起きた
「昇兄、おはよう」
「おはよう、竜」
「昇兄どうしたの?怖い顔だよ?」
「えっ!ううん、何でもないよ。ちょっと怖い夢でも見たのかな?」
「そっか、それならいいんだけど」
昔の事を思い出している内に怖い顔になっていたらしい。急いで笑顔を作り竜を見た。
竜は、人の感情の変化に敏感なのかよく、顔に出していないのに言われるときがある。
「竜、そろそろ晩ごはん作ろうか」
「うん」
「楽しみだな~竜のオムライス!」
「昇兄オムライス好きだよね?」
「悪いか?」
「いや、可愛いよ。」
「おまえ恥ずかしげもなくよく言うよ……竜!」
「何?」
「大好きだよ…」
「っ!昇兄ちょっと性格悪くなってない?」
小さい声で、息を交えて「大好きだよ」と言えば顔を真っ赤にして面白かった。
「今朝の仕返し。さっ、早く晩ごはんにしよ!」
「はいはい、わかったよ。」
久し振りに冗談を言い合いながら、と言うかほとんど冗談じゃなかったけど、笑い合いながら話せたな~と、思い嬉しくなった。
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