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ただいま twrt
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少しシリアスです
引退した方が出てきます
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side レトルト
いつからだろう
胸にぽっかりと穴が空いたような感覚になったのは
LINEを開き、トークの一覧の中でも下のほうにある「つわはす君」のトークを開く。
そこにはずっと前に突然来たつわはす君からのメッセージが表示されていた。
つわはす:「ごめん。俺引退する。」
「しばらく会えなくなる」
「でもまた戻ってくるから」
「そのときは俺に″おかえり″って
言ってくれたら嬉しいな」
このメッセージが届いたときはもちろん驚いた
気付いたら涙が出てきて
君の名前を読んでも返事がなくて
こっちからメッセージを送っても
既読はつかないまま
ねえ、つわはす君
君は今、どこにおるん?
キヨ「そーいや、レトさん」
ある日、キヨ君と実況を撮り終わってだらだらしていたとき、キヨ君が話しかけてきた
「何?」
キヨ「すっかり忘れてたんだけどさ、なんかさー、TwitterのDMに変なメッセージきたんだよね」
「視聴者さんからちゃうん?」
キヨ「でもさ、この文面見てみてよ」
れん: 久しぶり、キヨ君。
たまに動画見てるよ。
相変わらずはっちゃけてるねw
ところでね、突然連絡した理由なんだけ
ど。
レトさんに伝言を頼みたいんだ。
こーいうのって、本当は自分で伝えるべ
きなんだろうけど…ちょっと怖くて。
だからキヨ君にお願いするね。
このメッセージを送った日の二日後。
午後5時に
俺とレトさんの関係が変わった場所で
ずっと待ってるから。
「何や、これ」
キヨ「な?意味わかんねーだろ?俺に久しぶりって言うってことは視聴者じゃねえし…でも知り合いに″れん″なんていないし…」
このメッセージをキヨ君に送った相手…
なんとなくだけど、わかる
まず文面からして視聴者ではない
次に、キヨ君と俺の共通の知り合いと言ったら実況者か、歌い手くらいだ。
そして
「俺とレトさんの関係が変わった場所」
…間違いない、送り主はつわはす君や。
ユーザーネームの「れん」はおそらく…
れん→蓮→はす→つわはす
ってところやろ。
キヨ「レトさん?」
「なあ、キヨ君。このDM来たのいつ?」
キヨ「え?んーと…おととい?ちげえな、三日前だな」
三日前ということは…
二日後って…今日やん
今の時間は…
「8時!?」
まずい、三時間も過ぎてる
「キヨ君ごめん、俺帰るわ!」
キヨ「え?お、おう…」
くっそ…まさか今日だとは思わんかった…!
待ってた側が遅刻するとか…
俺は「つわはす君と俺の関係が変わった場所」へと全速力で走った。
はぁ…はぁ…はぁ…
着いた…
着いた場所は…そう
綺麗な花畑などがある公園。
デートスポットとしても訪れられるところ。
昔、俺が嫌われる覚悟でつわはす君に告白した場所。
あのときは、夜桜が綺麗だったっけ。
「…8時…20分…」
…意外と過ぎてる
もう帰ってしもたかなー…
でも…
″ずっと待ってるから″
…諦めるんはまだ早い。
公園の入口周辺にはいないみたいだから…
「いるとしたら、俺が告白したあの丘かな?」
やや広いこの公園の中で、最も桜や紅葉が美しく見えると言われる丘。
そこで俺はつわはす君に思いを伝えた。
急がなきゃ…!
着いた…!
つわはす君はどこにおるんやろ?
「レトさん」
後ろから、懐かしい声が聞こえた。
「つわ…はす…くん?」
振り返ると、草原のような緑の髪をした彼が笑顔で立っていた。
つわはす「ごめんね、ずっと、待たせちゃって」
そう言いながらつわはす君がそっと抱き締めてくれて
「うっ…ぐすっ…づわはずぐんっ…」
気付いたら、涙がこぼれていた。
「俺っ…ずっと…寂しかったんやで?実況撮るときも、みんなといるときも……」
「つわはす君がいないってだけで、心に穴空いたような気持ちになってしもて…」
「ずっと、ずっと、待ってたんやぞ!バカはす!」
つわはす「ごめんね、本当にごめん」
泣きじゃくっている俺を、つわはす君が優しく撫でてくれた。
つわはす「落ち着いた?レトさん」
「うん…ごめんな、いきなり泣いてしもて」
つわはす「いいんだよ、俺が悪いんだし」
「…これからは、俺を一人にしないで」
「一緒に、いて」
つわはす「もちろんだよ。その為に戻ってきたんだもん」
そう言うと、つわはす君はポケットから何か取り出した
何やろ?
小箱?
つわはす「これはね、今まで待たせちゃったことのお詫びと、これからずっと一緒にいることの証」
つわはす君が小箱を開けると、中には指輪が入っていた。
俺のイメージカラーである黄色の宝石と、つわはす君のイメージカラーである緑色の宝石が中央にのっている、綺麗な指輪。
よく見ると、つわはす君も同じものを指にはめている。
「え…これ…」
つわはす「ねえレトさん、結婚しよ?」
つわはす「日本じゃ同性婚は認められてないし、お互いの気持ちだけの結婚になっちゃうけど」
つわはす「俺はレトさんを幸せにしたいって、思ってる。」
「は、はあ?こんなこと…急に言われても……
嬉しいに、決まっとるやん…//」
つわはす「…ありがとう、レトさん」
つわはす君が俺の左手の薬指に指輪をはめる。
満月の光に照らされて、二色の宝石がきらきらと光っていた。
「綺麗やなぁ…」
つわはす「綺麗だよ」
「あ、せや!」
つわはす「え?何?」
「大事なこと、言い忘れとった」
「ーーーーおかえり、つわはす君」
俺がそう言った瞬間、つわはす君は驚きながらもすぐ笑顔になって
つわはす「ただいま、レトさん」
もう一度、つわはす君が俺を抱き締めてくれた。
さっきは泣いてたのと、焦ってたのとで全く気付かなかったけど
周りはあのときと同じように、綺麗な夜桜が咲き誇っていた。
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twrt、何気に好きなcpです。
シリアス系は書くのが得意ではないので雑になってしまいましたすみませんorz
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