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主の我が儘 狐牛
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貴族パロです。
牛沢…主(貴族)
towaco…牛沢に仕える執事
です。
年齢操作あります。
牛沢は高校生くらいの年齢で、towacoは20代前半くらいです。
会話多くなってしまった
……………………………………………………………………………………………
side towaco
チリンチリン、と、ベルの音がする。
やれやれ、また坊っちゃんのお呼びだしか。
まあ、可愛いし、嫌ではないんやけども。
「失礼いたします」
牛沢「おー、来たかtowaco」
いやお前が呼んだんやろが。
この(無駄に)態度のでかい輩が私の仕えている主である。
態度はでかいが俺よりもチビ。まあ俺が高すぎるんやけど。
「……で、何のご用でしょうか」
と言っても、ここ最近の坊っちゃんの不満といったら……
牛沢「婚姻がめんどい」
うん。知ってた←
「はぁ…この前来はったご令嬢のことですか?」
牛沢「そーなんだよ!あの女超うぜえの!」
いくらこんな態度のでかいめんどくさがりな我が儘坊っちゃんでも貴族なのである。
それ故に、許嫁というものが決められる。
はっきりと決まったわけでは無いが、先日この屋敷に招いた伯爵家のご令嬢が候補らしいな。
まあ、そこは旦那様が決めることや。
俺は一介の使用人やし。
……正直、どこの馬の骨かもわからん女にとられたくないんやけど。
牛沢「あーあ、俺と結婚するのがお前だったらなー、なんて」
……は?
突然何やねん
「何ですか、いきなり」
牛沢「だってさー、お前なら愚痴言えるし口固いし気楽じゃん?」
はぁー。
一瞬期待した自分が馬鹿みたいやわ。
牛沢「……本当に、お前ならよかったのにな…。」
坊っちゃんがぼそっとそう呟いたのを、俺は聞き逃さなかった。
俺は廊下へ出ようとして扉の方へ向けた体をくるりと回し、牛沢の方へと向いた。
「なあ、今何て言ったん?」
牛沢「はあ!?な、何も言ってねえし……」
「嘘吐け、何も言うとらん奴がこないな顔になるわけないやろ」
牛沢の顔は、涙で真っ赤になっていた。
牛沢「ッ…こ、これは、違くて…そのっ…」
「……牛沢は、俺のことが好きなん?」
と言うと、びくっと肩が動いた。図星やな。
てかがっつりタメ口になっとるんは気付いてへんのやろか。
牛沢「…………俺は貴族で、この家の跡取りで、許嫁と結婚しなきゃいけなくて…………それは、わかってる」
牛沢「でも、結婚の話を聞かされるたびに、お前の顔がチラついて…」
牛沢「………………気付いたら、お前のことばっかり考えてて……………………好きに なってた」
鼻すすりながらやったけど、よぉ言えたな。
このプライドの高い坊っちゃんが人に好意を伝えるなんてこと、今まであったやろか。
「あのな、牛沢」
牛沢「んだよ……」
「俺も、牛沢のことが好きや。あのでかい態度も、ぐーたらしよるんも、幸せそうな寝顔も、俺が淹れた紅茶を嬉しそうに飲む姿も、全部。」
牛沢「なッ……!?」
「なあ、見ず知らずの女とやなくて、俺と結婚せえへん?」
牛沢「……無理だよ!男同士だし…何より、身分が違いすぎて、誰も許すわけがねえ!」
「なら、許されなくてもええ」
牛沢「…………はぁ?」
「俺と、駆け落ちしようか。貴族という鎖も、跡取りという重荷も、何もかも捨てて」
牛沢「そんなことしたら……お前が」
自分より先に俺を心配するんか
…実は誰よりも優しいところ、俺はわかってんで
「大丈夫やて。二人なら」
「誰も俺らを捕まえることなんてできへん」
「行こうか、一緒に」
俺は牛沢がいつも身に付けている、この家の紋の入った指輪を取り
懐から銀色の指輪を取り出し、それを牛沢の薬指にはめた。
牛沢「お前っ……こんなもの、どうやって……」
「けっこう高かったんやで?…俺が何年どっかの誰かさんに仕えてると思てんねん。」
まあ、頑張って貯めたわ。けっこうかかったけど。
牛沢「とわこぉ……!」
「何ですk…って、ちょ、いきなり抱きつくな!」
牛沢「へへっ…とわこ大好きぃ…//」
まったく…
さっき恥ずかしそうに好きって言ってきたんはどこの誰やねん…
……………………………………………………………………………………………
数ヵ月後ーーーーー
少年「号外だー!名門伯爵家である◯◯家の長男様が何者かにさらわれたらしいぞ!」
??「ほぉー、それは大変やな。一部もらおか。」
少年「まいどあり!いやー実はね、いなくなったのは最近ではなく数ヵ月前で、この家の旦那様はただの家出ですぐ帰ってくる、って思ってたらしいよ!」
??「ふーん…」
「でも3日4日経っても帰ってこないから大慌て!金やら権力やら使っても探せなかったから、仕方なく警察に通報して“誘拐された“として捜査してもらってるみたい!」
??「ま、ただの家出とかやったら名門伯爵家の面目丸潰れやしな。あの旦那様は自分の面子を大事にする人やし。」
少年「へー!ってことはお兄さん、あの旦那様に支えてたとか?」
??「まあ、そんなところや。」
??「おいtowaco、何道草食ってんだ?さっさと行くぞー。」
少年「あら、怒られちゃった?w」
??「ふふ、みたいやな。話せて楽しかったで。ほな。あ、これ新聞代。売って金にしてくれ。」
少年「はーい!…………………………って、へっ?」
少年が渡されたのは
…間違いなく、あの伯爵家の者の証である指輪だった。
少年「ま…まさか今の二人組……!?」
??「なんだ、あの指輪あげたのか?」
??「ああ、もういらんやろうし。それに無駄に高価でデカイ宝石使っとるから高く売れるやろ。」
??「あー、あれ重いんだよなー!着ける奴の身になれっての。」
??「まあ確かに、前から嫌そうに着けてたもんな。」
??「まあな。こっちのほうがずーーっと良いぜ?」
男は、自らの左手の薬指にはめられた銀の指輪をもう一人の男に見せた。
??「よお似合っとるわ。ずっと着けててくださいね?」
??「あ?死んでも外さねえよ。」
……………………………………………………………………………………………
オチが迷子ーー!!!\(^o^)/
いや…その…迷ったんです…
「誰も許すわけがねえ」のところあたりからがっつりエロ入るか少しシリアスにするか…
結果、エロにもならずシリアスともちょっと違うものになりましたが(^○^)
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