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目覚め
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ジリジリと鳴り響く目覚ましで目が覚めた。
時期が時期なのか少し暑く感じる部屋。
寝起きでボーッとした頭を、持ち上げつつ伸びをした。
「んーっ……っふぁ……」
ふぁぁと大きなあくびをすると頭が冴えてきた。
目尻に溜まった涙を片手で拭うとベッドから出る。
「っ、くちゅ……」
小さくくしゃみが出て身体を震わす。
暑く感じるが布団を出ると肌寒い。
この、皮膚は冷たいのに身体の芯が暑いのはなんなのだろうか。
もう一度、ベッドに戻りたくなる気持ちを抑えてクローゼットに近づいた。
「ぅー……さむ……」
下着しかはいてないせいか暑かった身体が急激に冷える。
そう言えば昨日、下着しかはかないまま寝たんだったと思い出す。
中学の頃は、よく下着しかきずに寝てたっけな。
康介に怒らえてからはしなくなったけど。
今は、康介はいないから。
薄手のTシャツをきた後上からカッターシャツをきてズボンをはいてブレザーを羽織る。
その後、タオルを持って洗面所までいって顔を洗って歯を磨いた。
ミントの香りに口内をスースーさせながら部屋の電気を消す。
食欲はあまり湧かないので朝ごはんは食べずにそのまま部屋を出た。
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