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生徒会とは
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「ゆーちゃん! こっちこっち!」
赤いジャージを着て俺に手をふるけーちゃんが見えて、小走りで近づく。
生徒は既に朝礼台前に集まっていた。
開始まで時間はまだあるのに、それほど今日を楽しみにしてたって事なのか。
疑問に思って朝礼台を眺めて居ると、けーちゃんに
「もしかして、ゆーちゃんも気になっ
てる?」
なんて聞かれるから
「なにが? 」
って返すとけーちゃんは、ホッとしたような顔をした。
「生徒会だよー。 そう言えば、けーちゃんは入学式いなかったもんねー」
と、朝礼台を見ながら話す。
「ふーん、そんなに人気なんだ」
まるで興味もなさそうに会話を続ける。
こころなしか、けーちゃんの声が嬉しそうだ。
「んー、顔が無駄に良い集団なんだよー」
「ふーん……」
無駄に顔が良いと言えば、お前もだろと、朝礼台を見ていた目をけーちゃんに移す。
「けーちゃん?」
てっきり朝礼台を見ていると思っていたけーちゃんは、俺の方を見ていてバッチリと目があった。
もちろん、けーちゃん側からしたらどこが目かわからないだろうけど。
俺の方を見ていたけーちゃんの顔は、優しく微笑んでいてまるで弟を見ているような感じだった。
弟……。
___ズキン
弟、そう考えると何故かチクリと胸が痛む。
「……い、たい……?」
まだ、体調が悪いのだろうかと思ったが熱は完全に引いていたので多分気のせいだろう。
そう思う事にした。
「ゆーちゃん、ほら。 はじまるよ?」
けーちゃんは、ぼーっとしている俺の肩を叩くと朝礼台を指差す。
「ん、あ……ありがとう」
俺も、朝礼台を見て歓迎会が始まるのをまった。
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