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あの日の出来事
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教室に向かっている途中に、ふと思い出した。
あの日の出来事。
康介に言われた事。
確か、あの日もこんな感じだった。
放課後で廊下には誰もいなくて。
俺は教室に向かってた。
あんな事になるとは思いもせずに。
でも今回は違う。
だって、好きって……言ってくれたよね?
だから。
康介の事を思い出して悲しんでいた事が嘘みたいに今は吹っ切れている。
軽い足取りで教室まで行くと中から声が聞こえてきた。
誰かいるのだろうか。
「啓……」
教室から聞こえた声は、そう言った。
啓……? 啓なんて奴このクラスに居たかな?
啓なんてつく方けーちゃんぐらいしか……
って、けーちゃん!?
その結論に辿り着き、話を聞くために耳をすませる。
壁があるせいか、話し声ははっきりとは聞こえない。
でも、この声だけははっきり聞こえた。
「好きだ……ゆう、付き合って欲しい」
驚きで一瞬固まった後
直ぐに教室を除きこんだ。
夕日が差し込む教室
窓際
そして
「なん……で……」
覗いた先に居たのは、知らない男子と抱き合ってるけーちゃんだった。
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