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男子生徒
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チャイムがなり止むのと同時に、生徒が一斉に帰り支度をはじめる。
俺も自分のカバンに教科書とノートを詰めているのだが、この後の事を考えると何故か手が震えてしまう。
其れが物を持っている事で余計にわかりやすくなってしまって、けーちゃんに気づかれるんじゃないかなんて
考えたのは杞憂だった。
やっぱりけーちゃんは俺の方なんか見ていなくて隣の席の生徒と楽しそうに話している。
意識しすぎだよな、なんて渇いた笑いをこぼしてカバンを横にかけると帰りのホームルームが始まった。
「じゃあ、明日もちゃんと登校してくるように。気をつけて帰れよー」
と、先生の話が終わる。
その瞬間我先にと出口に向かうクラスメイトたち。
俺はこのまま中庭に行けばいいんだろうかなんて考えながら横目でけーちゃんを見る。
けーちゃんは動く気配がなくて、これは俺に先に行けという事なんだろうかと悩んでるところで声が聞こえてきた。
「おーい、啓。ちょっといいかー」
男にしては少し高めの声で、何よりけーちゃんを呼んだ事に反応してしまいつい顔をそちらに向けてしまう。
「あ……」
入口の方でけーちゃんの名前を呼んだ人物は
「んー、あ。勇真。」
あの日けーちゃんと抱き合ってた男子生徒だった。
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