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啓太side タイミング
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同じ教室故に、どのタイミングで中庭に向えばいいんだろう、なんて変な事を考えていたら勇真に呼ばれた。
一体何の用だろうこんな時に、と少し訝しげな顔をしたが気付いてないのか、勇真は未だニコニコして入り口で待っている。
「はぁ」
申し訳無いとは思うが、余りにもタイミングが悪すぎる親友の呼び出しに少しため息をついて、ゆっくりと腰を上げた。
「どしたの〜? 勇真、タイミング最悪なんだけど〜」
「ったく、第一声がそれかよ……。まぁ、いいけど。ちょっとすぐ終わっから話付き合ってもらってい?」
俺の言葉にむっと頬を膨らませた後、緊張した面持ちでそう言った勇真に
「親友にそんな真剣に言われて断われる程冷たくないよ〜、まぁ、本当にちょっとだけだけど」
と、ゆるく笑う。
「さんきゅ、じゃあちょっとついてきて」
それだけ言うと勇真は、階段の方へと歩き始めた。
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