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もう離れられなくて#25
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なんと、奏楽さんは僕の天敵、高木康明と同級生らしい。
え、て事は待って。あいつって確か新卒だったよね。て事は…
「奏楽さんて23歳なんですか。」
「そうだよ。ま、まだ誕生日来てないから22歳だけどな。」
思ったより若い。
とか、正直なことを言ったらなんだか良くない気がして
そうなんですねって流しておく。
あいつもなんとなく大人びてるから、意外と歳の行ってる氏原先生といても年下感は無いけど
(そんなこと絶対氏原先生本人には言えない)
そっか。
奏楽さんもそっち系か。
でも、だったらそれこそ
奏楽さんは本当に凄い人なんだと思い知る。
だって、ファンとかではなかったから
具体的にいつから活動を始めたかなんて僕にはわからないけど、
Rickyと言う名前自体は結構前から知っているし、
だとしたら奏楽さんが初めて曲を作って歌ったのは
一体いくつの頃なんだろう。
「高木、学校でどんな感じだ?」
「……ん?」
「だからどんな感じだって聞いてるんだよ。
…はぁ、ほんと耳悪いなお前。」
ち、ちが、違います。
聞こえてます。
何なら、これまでの全ての会話で僕がうまく返事できなかった時も、全部聞こえてます。
そうじゃないんです。
僕は何を一体どこまでどう話せば良いのでしょうか。
同級生だって言うなら
文化祭にゲスト出演してあげる位の仲なら、
是非ともご本人から聞いてください。
多分奏楽さんがムカつくくらい呆れるくらい
惚気たっぷり気持ち悪ーいピンクの話、してきます。
「…んー……よくからかってきます。
あと、うるさいし口悪いしむかつく…。」
ちょっとだけ、
あいつと氏原先生に差し支えない位で説明してみようと思ったけど、ダメだ。
悪口しか出てこない。
「ふっ、なんだお前。あいつのこと嫌いなのか。」
「いや、そ…ソンナコトも、ない…デス。」
「なんでカタコトになるんだよ。お前いつから日本人じゃなくなった。」
奏楽さんの、地味にネタ性の高いツッコミ
ちょっと好き。
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