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もう離れられなくて#51
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奏楽さんに、今僕は何をされているんだろう。
確か奏楽さんのストレスを軽減したくて、
慌てて家を出て、奏楽さんに言われた通り、
痛みに耐えて全身を噛まれて、それでーーー…?
どうして僕は、奏楽さんにキス、されているんでしょうか。
暗闇に慣れた目は、奏楽さんの影を捉えられるくらいには機能を取り戻し、
どこか見失ってしまわないよう、必死に目で追った。
奏楽さんは僕との長いキスを終えると、
再びその身体を起こして着ていた服を脱ぐ。
その身体はよく見えないけど、
ただ一つだけわかるのは、僕なんかよりずっと大人で、
色気があって、綺麗だって事。
奏楽さんだって、あまり見えてないですよね。
それなら、僕が今奏楽さんの事をずっと見ていても
バレたりしませんよね?
心の中で奏楽さんに問いかける。
目にかかる前髪をかき上げる仕草は、
僕と同じ人間とは到底思えなくて。
どこまでも美しく、どこまでも妖しく艶やかだった。
両方の脚を掴まれて、膝が胸に付くくらい高く持ち上げられて。
尻と腿の境の辺りに押し付けられたのは、
生まれてきてから17年、一度も触れたことのないような、
熱を持っていて質量感のある、不思議なモノ。
「…?そらさ、ッン゛?!」
奏楽さんに、これは何ですかと聞こうとしたのに。
聞けないまま、答えてもらえないまま、
奏楽さんが当てがったそれは、僕の股の間を突き抜けて自身の昂ぶりとぶつかった。
奏楽さんの両手は、僕の脚をしっかりと抱え込む。
ガンガンと揺さぶられて、ベッドの頂点までずり上がれば
頭を打ち付けそうで慌てて枕でガードして。
何かが僕の股を前後に移動するたびに、
奏楽さんの少し荒い息遣いが聞こえて、
足に奏楽さんの胸や汗ばんだ髪が当たる。
ここまで来て、ようやく。
そう、ようやく僕は今、
”奏楽さんと何をしているか”に気づいてしまった。
……こ、れ。
この、熱いのって、もしかして…奏楽さんのーー…?
こんなに突発的に始まるものなんだろうか。
それとも、突発的ではなかったのだろうか。
ただ僕の経験が浅く、当たり前の流れであるだろう事に
予想がつかなかっただけなのではないだろうか。
もしかしたら、ここに来た時から、
もうずっと、こうなるという事は
決まっていたんじゃないのか。
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