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その温かさにまた少し警戒心を解いたような表情をしたので、パンツに手をかけてゆっくりずり下ろす。
「?…」
パンツを下ろすと、中のものが緩く勃ち上がっているのに気が付いた。
「反応してはダメよ、凪君みたいな患者さんだとよくあることなの、
体に触れられるだけで、気持ちとは裏腹に反応してしまうことがあるけど
周りが気を使ったりすると不安がってパニックを起こすから、
見なかったことにしてそのまま続けてちょうだい」
久米さんの力強いアドバイスで、すぐにそこから視線を外して凪を見て
「大丈夫、きれいに体洗おうな」
と声をかけた。
裸になった凪を浴室に運ぶのに抱きしめてやると、ぴくっと中心が反応して俺の腹に当たるのがわかった。
凪はそんなつもりなくても体が勝手に反応してしまってるんだろうか。
医療行為だと自分に言い聞かせても、耳元で荒くなってきた呼吸と艶めかしい声を聞かされたんじゃ
俺だってどうしても気まずさを覚えてしまう。
それに、今は2人きりでもないんだ。
万が一にでも俺が反応してしまってはダメだ。
気を紛らわすために、会社の上司の顔を思い浮かべると、
僅かばかりにもたげそうになっていたよこしまな気持ちが
すっとなくなるのを感じた。
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