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11 (R18)
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1度明智君が射精した後、ゴムを替えてすぐ2回目に突入した。
「四つ這いになって」
長い長いキスの後、荒い息のまま囁かれ、腰を押されて横向かされる。怠い体を起こし、彼の指示に従うと、後ろから腰を撫でられた。
「可愛い尻だよな」
ふふっと笑われ、撫で回されて、ちゅっとキスを落とされる。
明智君、案外オレのお尻好きみたい。揉んだり撫でたり舌を這わせたりして遊びながら、くくっと嬉しげに笑ってる。
「お前、ここも弱いんだな」
そんな言葉と共に尻たぶを舐められて、「ふあっ」と声が漏れた。
「もう」
後ろを振り向いて文句を言うと、精悍な笑みを見せられる。
肉食獣みたい。まだ満足してないの分かる、そんな笑みにゾクッとする。
今から食べられちゃうんだと思った。さっきの行為よりも、激しくなる予感。熱く猛ったモノを押し当てられ、挿入の感触に息を呑む。
「ふあっ、あ……っ」
ズズッと中に入って来た杭は、最奥までオレを貫いて、それからズンズンと動き出した。
予感の通りの容赦ない揺さぶり。
ローションで濡らされた粘膜を強くこすられて、快感に喘ぐ。
感じるトコを突かれるたび、無意識にきゅうっと中が締まった。明智君が「くっ」と息を詰めるのが分かる。快感を感じてくれてるの嬉しい。
けど、そんな悦びに浸ってる余裕ない。
「はっ、すげっ」
明智君が息を弾ませながら言った。
揺さぶりが速く強くなり、たまらず突っぱねてた両腕が崩れる。
「うあっ」
声を漏らしながら首を振り、シーツに必死にしがみつく。
気持ちイイ。激しい。体がガクガク揺さぶられ、視界も一緒にガクガク揺れる。
「あああ、んんんーっ」
たまんなくなって顔を伏せ、枕の中に叫んだ。
声が抑え切れない。善がり声が我慢できない。明智君もそれを責めない。
「もっと、啼け」
後ろからそう言って、オレを強く攻め立てる。
今まで明智君、オレの声なんて聴きたくないんじゃなかって思ってた。
だって、「声を聴かせろ」なんて言われたことない。どうしても男の声じゃ色気はないし。女の子と違う嬌声なんて、聞いても面白くないだろうって思ってた。
けど、そうじゃなかったみたい。単に、隣とかに声が響くの気にしてただけみたい。
「お前をそうして啼かしてると思うと、すげークル」
明智君はそう言って、ズッと肉根を抜き、オレを仰向けに転がした。されるがままのオレの脚を押し開き、再びその肉を埋め直す。
「あっ」
衝撃に喘ぐと、キスされた。
「好きだぜ」
艶っぽい声で告げられて、悦びに全身がぞくぞく震える。
胸が熱い。ずくずく疼いて、幸せで仕方ない。
「夢じゃねーって分かった?」
答える間もなく緩く腰を動かされ、とっさに背中にしがみつく。
明智君の背中は広くて張りがあって筋肉質で、汗ばんでて。夢だなんて思えないくらい、生々しくて温かかった。
「うん」
ハッキリうなずくと同時に、ぽろっと無意識な涙がこぼれる。
なんで泣けるのか、自分でもよく分かんない。でも悲しいとか寂しいとか、そういうんじゃないのは分かる。
明智君もそれが分かるみたい。「泣くなよ」とは言われなかった。ただ優しくキスされて、それから激しく啼かされた。
終わった後、初めてベッドでイチャイチャした。
起き上がろうとした明智君を、オレが呼び止めたせいもあるかも。
「もっと、くっつきたい」
初めてのワガママは恥ずかしくて照れたけど、セフレじゃないから、拒まれることはなかった。
それに多分、拒まれてもあんま傷付かなかったと思う。
そう思えるのは不思議だ。セフレじゃなくて恋人なんだ、って。愛されてるって自覚は自分への自信にも繋がるみたい。小さなワガママくらい言ってみる自信出る。
「お前がそうやって甘えてくんの、初めてだな」
明智君はふふっと笑って、オレに寄り添い、腕枕してくれた。
汗ばんだたくましい胸にそっと縋って、明智君の心臓の音を聞く。ドキドキが運動の後のせいか、激しくて速い。
「ドキドキ言ってる」
くすっと笑いながら教えると、明智君は「そーか?」って笑って、オレの髪を指ですくった。
ちゅっと額にキスされて、くすぐったくて頬が緩む。
「2人で寝るにはベッド小せぇな」
オレが「そうだね」ってうなずくと、今度は唇にキスされた。
イチャイチャできるの嬉しい。甘い余韻を残したまま、明智君に遠慮なく抱き着く。こうしてくっついてられるなら、ベッドが狭いのも悪くない。
「ベッド買い換えるか……いや、その前に引っ越すか……」
明智君がぼやきながら、オレをぎゅっと抱き締めた。
「オレは、このままでいいよ」
「オレがイヤだ」
ぼそっとぼやかれて、ふふっと笑える。
そんな駄々こねるみたいなの言われたの初めてで、ちょっと新鮮。これも、やっぱ恋人になったってことなのかも知れない。
しばらくそうして添い寝した後、ようやく起き上がってシャワーを浴びる。その後はラグに座って、いつもの距離になったけど、もう物足りないなんて思わなかった。
終業式が終わると、職員室の空気もちょっとまったりになる。
「今年度も終わりましたねー」
「そうですね、無事に1年過ぎましたね」
のんびりとした会話を聞きながら、のんびりお茶を飲むの好きだ。
「そういえば明智先生、お見合い断ったんですって?」
そんな会話にも、もうあんまドキッとしない。
「美人だったんでしょ?」
「まあ、おキレイでしたけどね……」
言葉を濁す明智君に、先生方が「ああー」とうなずく。何が「ああー」なのかオレにはよく分かんないけど、既婚者の先生方には何か、察するモノがあるのかも知れない。
「まあ、お若いんですから」
慰めに満ちた声に、「当分、そういうのはイイです」って明智君が答えた。
「それに、夏木先生がいるし」
ふいに名前を出され、ごふっとお茶にむせる。オレがいる、って。どういう意味?
けど、先生方は特に邪推しないで、「ああー」ってまた笑った。
「独身仲間がいるからって、そんな安心してちゃダメですよ、先生」
「そうですよ。夏木先生みたいなのが、案外デキ婚とかしちゃうんですから」
ははは、と皆に笑われて、冗談だって分かってるけど笑えない。
「し、しませんっ」
真っ赤になりつつ反論すると、隣のデスクの先生から「またまたぁ」って肩を叩かれた。
「デキ婚希望なら、うちの妹とかどうですか?」
向かいに座る先生が、バツイチっていう妹さんをプッシュする。
「それはちょっと」
「断んの早っ」
誰かのツッコミに、ドッと笑う先生方。いつもの雰囲気、いつもの光景。この中で、オレと明智君との関係性が変わったことに、誰も気付いてないのって変な感じ。
でも、わざわざ教える必要はないし、そんな考えもない。
「夏木先生、次のケーキ、いつにします?」
明智君の誘いに、「そうですね」って首をかしげる。
「またケーキですか」
「お好きですねぇ」
周りの先生方から生温い目を向けられたけど、「自分も一緒に」なんて割り込まれることもなかった。
「オレはいつでも」
にへっと笑みを向けつつ秘密の恋人に応えると、明智君は笑って、「じゃあメールする」ってうなずいた。
(終)
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