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お金持ちはみんな美形なんですか!?
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「失礼しまーす」
新たな訪問者は二人いた。
一人の髪は赤色。
もう一人は…金色っぽいけど…茶色かな、あれは。
そして、そのどちらにも言えることは…どちらも超美形ってこと。
赤髪の方はイケメン。
茶髪の方は可愛い系。
…あれですか、お金持ちはみんな美形とかそんな感じなんですか。
檜先輩もこの二人も…俺の周りのお金持ちはみんな美形すぎる…。
「お前もいたんだ、檜」
「はい」
「それ誰?」
赤髪の方がこちらを向いて言う。
「今年入る新入生ですよ。今学校案内を終えて、理事長に報告に来たところです」
「学校案内…ってことは、その子はSクラスなんだね!」
「はい、そうですよ。美月」
…? Sクラス…? もう決まってるんだ?
でも、なんでこの人たちは分かんの?新入生のクラス全部覚えてるとか?
不思議そうな顔をする俺に気づいたのか、美月さんが俺に説明してくれた。
「あのね、この学校のクラスは生徒の家の経済力とか知名度、その他もろもろのことでわけられてるの。Sクラスが一番良くて、後はA~Dまで順番通り。Sクラスは、この学校では特別扱いなんだ。学校案内もその一つ。なんたってSクラスは全学年合わせて6人だからね」
「あ、ありがとうございます」
説明してくれたことにお礼を言う。
「いえいえー」
Sクラスかぁ、俺。
すごいなぁ、じいちゃん。
「お前、なんて名前なの」
赤髪の方が聞いてきた。
お前って言われたことにちょっとムッとしながら答える。
「鈴木真人」
に付け足すように檜先輩が言う。
「理事長のお孫さんです」
「へぇ、こいつがねぇ…結構可愛い孫持ってんだな、理事長」
「ねー、可愛いね真人」
…あなたの方が100倍可愛いですよ。
何!?檜先輩もこの二人も!
お金持ちはみんな目が腐ってんの!?
自分で言うのもなんだけど、俺、取り立て目立つとこのないThe☆平凡ちゃんよ!?
はぁ……お金持ちの感覚はよく分かんない…。
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