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イケメンでした!?
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「じゃあ、入るわよー」
咲さんから声がかかる。
とっくに下着姿になっていた俺ははいと短い返事をした。
「あら、真人ちゃんたら。シャツは脱がなくても良かったのに。でもせっかく脱いでくれたから、このまま始めましょ」
そう言って咲さんは俺の体のサイズを測り始めた。
……………なんでイケメンなの。
さっきまで立派なオカマだったじゃん!!
化粧取るだけで、こんなに違うの!?
……化粧怖い…。
「そんなにお腹へこませると、服着たときにキツくなっちゃうわよ?」
……………せっかくイケメンなのに…その顔で女言葉はちょっと…
大体イケメンって、女装したら綺麗になったりするもんじゃないの!?
でもって、周りの男子がざわざわしだす、とかじゃないの!?そういうのがセオリーなんじゃないの⁉︎
「…ちょっと真人ちゃん、私の話聞いてる?」
「………え?…あ、ごめんなさい!!聞いてませんでした…」
俺じゃどうにも出来ない疑問がたくさん出てきちゃって。
「お腹そんなにへこませないでって言ったのよ」
……へこませてないのに…
「…へこませてません。元からです」
気にしてたのに…。
「嘘ー!?真人ちゃんたら女の子みたいに細いのね!!」
………………気にしてたのに。
服のサイズを測り終えた俺とばあちゃんは、帰りに高そうなところでショッピングして帰ってきた。
玄関の扉を開けようとしたら、先に伊知郎さんが開けてくれた。
「「お帰りなさいませ。奥様、真人様」」
大勢のメイドさんと執事さんが笑顔で出迎えてくれる。
…慣れないなぁ、こーゆーの。
どう返事したらいいかわからない。
ちら、とばあちゃんを見ると「ただいま」と微笑みながら自室へ向かっていた。
俺もあんな風にしたらいいのかな。
「た、ただいまっ」
…ダッシュ。
なんだか恥ずかしくなって急いで自分の部屋に駆け込み、ふかふかのベッドにダイブ。
……嫌な態度とっちゃた。
後から謝っとかな…い、と…
疲れていたのか、そのまま眠りについた。
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