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お姫様抱っこ…!?
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朝風呂を終えた俺は、さっきから鳴っているお腹を押さえながら、朝ごはんを食べるため晩餐室へ向かう。
ぐぅ
お腹の音が短く鳴った。
「…大丈夫、俺はお腹なんかすいてない」
そう自分に言い聞かせてみる。
ぐうぅぅうう
…どうやら俺の腹の虫はそんなことではごまかされてはくれないらしい。
じゃあ、もういいよ!本音言ってやるよ!!
「あーもー!お腹すいた!!正直もう歩きたくない!!早くご飯食べたい!!」
…一息で言ったから疲れた。
………余計お腹すいた…俺ってバカ…
はぁ、とため息をついていると横から声がした。
「では、私が運んで差し上げましょうか?」
「!?」
驚いて声が聞こえた方を向く…とそこにいたのは伊知郎さんだった。
「い、いつからそこにっ!?」
「つい先程から」
「先程って…いつですか!?」
全く気がつかなかった。
「真人様が浴室から出てこられた辺りから、でございます」
ぜんっぜん"先程"じゃなくね!?それ。最初からじゃん!!
てかさっき、"運んで"差し上げましょうかって言った!?運ぶ!?どうやって!?俺もう高校生だよ?50㎏あるよ?若い男の人なら持てるかもしれないけど…
「運ぶ…っていうのは…」
「お姫様抱っこでございます。おんぶの方がよろしいですか?」
いや、そういう問題では…
「私、こう見えても腕力には自信がありまして」
「へ、へぇ~」
「真人様お一人なら、まだまだ持てると思いますよ」
たとえ出来たとしてもやらないで欲しい。
この年にもなってお姫様抱っこされるっていうのはちょっと…俺の男としてのプライドがバキバキに折れる危険性が…!!ちゃんと断らないと!!
「どちらがよろしいですか?」
多分、お姫様抱っことおんぶのことを言っているのだろう。
「だっ大丈夫、ですっ。自分歩きます!!」
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