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06*写真
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ついたのは体育館倉庫。
中に入るなり突き飛ばされて、床に座り込む。
……こんなのは、もう慣れたからいいけど。
女子たちを見上げると、一人の女子が携帯の画面を見せてきた。
そこに映し出された写真を見て、背筋が凍るような絶望感に目の前が真っ暗になる。
「これ、何か分かる? この前、この学校で撮った奴なんだけど……」
「……アンタと、藤本くん……だよねぇ?」
それは、俺と藤本が抱き合っている写真。
……見られていた上に撮られていたなんて……。
俺はどうしたらいいのか分からず、思考回路が停止してしまう。
どうしよう……藤本に、迷惑がかかる……。
「……なんでアンタごときが藤本くんと接触してるの? 藤本くんが汚れるでしょ?」
「っ……」
息を呑む。
女子の一人が手に取ったものは……ガムテープ。
俺を……縛るつもりだ。
「ちょっとくらい痛い目見て貰わないとねぇ」
抵抗する間もなく体の後ろで両手首を縛られ、両足も縛られ、しまいには口まで塞がれた。
体育館倉庫……寒くて冷たくて、ただでさえ長居するのは厳しい場所なのに。
「じゃーね、お願いだから死なないでよー?」
あはは、なんて笑いながら立ち去ろうとする三人。
悔しさから三人の背中を睨んでいると、女子がドアを開けるよりも先に外側からドアが開けられた。
俺も思わず、目を見開く。
「きゃっ……」
「ふ、藤本くん!?」
これには俺も驚いた。
まさか来てくれるとは思ってなかったから……。
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