アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
"俺と契約をしよう?" 4
-
snr side
(へ…?)
僕の背中に悪寒が走る。
「…はっ…信じ…られへんやろ…?
皆が嫌いって言うてる吸血鬼が…俺やってんで…」
「あ…え…ほんま、なん…?」
「……こん、な時に…嘘とかつかんやろ…」
「………」
sm side
…センラが驚いた顔でこっちを見ている。
はぁ…言わんかったらよかった…。
「…分かったやろ…?俺が……行かへん理由…」
「ぁ…うん……」
目線が合わなくなった。
もう…俺は……。
「…志麻くん…」
するといきなり、抱きしめられた。
「っ…あ…うぇ…え、ちょ…っセン、ラ…?」
「…志麻く……さっきは…ごめんなさい…志麻くんの事…吸血鬼の事…悪く言うて…ごめん…なさい…っ…」
センラが…俺を抱きしめたまま涙を流す。
「いっ…いいね、ん…俺が…悪いんやし…生きてることも、重い罪なんや…生きる価値なんて…」
「…っ…そんな事…言わないでください…!
僕は…志麻くんに会えて…話せて…笑えて…楽しかったんですよ…
…志麻くんは…そうじゃなかったんですか…?」
そんなはずが無い。俺だって…本当に楽しかったはずだ。
吸血鬼だとわかる前までは。
「…っ志麻くんが生きる価値が無いっていうんなら、
…僕が、生きる理由を作ります」
snr side
僕は志麻くんの近くにあったハサミで、
自分の肩を刺した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 29