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sky.7 ※
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「どうだ、琥珀!!あった!あったぞ!」
バンッ!と机に叩きつける勢いで途中諦めかけたその琥珀の探し物を置いて、それはもう満面の笑みを浮かべた。
対照的に琥珀はじぃっとそれを見つめた。
なんだか鎌田の宝石店での俺みたいだ。
「……確かに、これだ。まさか買った所に戻ってたなんてな」
灯台下暗しってこういうことだなとしきりに頷いている。
事の詳細を話した後だったので俺より感動が少ない。
「俺もビックリだよ。琥珀の落し物が宝石店にあって、しかもあの鎌田のお爺ちゃんの家が宝石店だなんてな。どこをどう辿れば鎌田みたいな変態が出来るんだろうな」
うんうん、と俺も頷いてると、ぴくっと反応した琥珀は俺に少し睨むような鋭い視線を向ける。
「変態、って?」
「へ?……あー、言ってなかったか?鎌田は会社の同僚でいつも俺に付き合ってくれだとか好きだとか──」
……あれ?これ仮にも元恋人の奴に言っていいことか?
俺と琥珀はちゃんと別れたわけでもないし、事故が原因の自然消滅だし……
───いやいや、でも!やり直そうと言われてない上に琥珀幽霊だから!!
焦る必要、ない…よな?
「べ、別に琥珀には関係ないだろ?」
「……ふうん」
意味深な返答の後どさ、と何故か座ってたソファに押し倒される。
何故か目線の先に天井と琥珀の顔が映る。
あれ?これヤバい状況……?
「ちょ!なんだよ!?てかなんで幽霊のくせに俺に触れられるんだよ!?」
「練習した」
「え、練習して出来るものなの?」
……いやいやいや!そこじゃないだろ、自分。
まず、この状況を辞めさせなければ──……
と、思ってるうちに琥珀は手早く俺のスーツのボタンを外し、あろうことかワイシャツのボタンを無理矢理引きちぎった。
このワイシャツ使えなくなったな…などと考えてる自分にまたそうじゃないだろ!と一喝する。
「な、なあ琥珀くん。辞めないかい?誰も得なんてしな、…ひゃうっ!」
やべ、声出た。
バッと口を押さえる俺をみて、琥珀はニヤリと不敵に笑う。
「乳首まだ弱いんだなあ。ここ、俺開発したの7年も前なのに。もしかして時々弄ってる?」
「ひ…っ!?」
今度はピンッと指で弾かれ、押さえた手の隙間から声が漏れ出てしまった。
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