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翻弄 1
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放課後、蒼太の家に行った。
「蒼ちゃんの家って、茶色なんだね」
(緊張しすぎて、何を言っているんだよ!!)
好きな人の家の前で、アホすぎる言葉に蒼太は首を捻る。
「…?まぁ、壁は茶色だな」
「…ごめん、緊張で何を言ってるんだろ俺」
恥ずかしくて、右手の甲で顔を隠す。
プハッと笑われ、真っ赤な顔に持っていった右手を掴まれて引っ張られた。
「早く入ろ?拓、めっちゃ可愛すぎて撫でたい!」
「はぁ?!」
何でそう言われたのか、よくわからなかったが引っ張られて蒼太の部屋に行った。
「そこ、座れ」
ベッドの上を指差され、大人しく座る。
すぐに蒼太の指が拓斗の頭を撫でた。
「たぁく、可愛いな」
「…可愛いっのは、蒼ちゃん…だよ!」
蒼太に頭を撫でられるのは、本当に好きだ。
好きすぎて、どうしようもない。
はっきり言って、このままベッドに押し倒してえっちな事もしたい。
(蒼ちゃん部屋…良い匂い…って!理性を保て、俺!)
蒼太自身から、石鹸の良い香りがすると普段から思っていた。
むしろ匂いを嗅ぎたくて、近づく事もある。
(もう、変態の域に達してるな…)
心を無にしないと、これ以上は本当に理性が保てない。
そう思っていた矢先に、頬に柔らかな物が触れた。
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