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今日、先輩はゼミの飲み会。
心配で調べてしまった……
駅前の居酒屋。帽子とメガネで変装して店に侵入。
楽しそうに笑う先輩達。
女の子もそうだけど……目パッチリの美少年がずっと先輩の隣にいる。
すぐに分かった。あの子も先輩が好き。
肘が触れてる。楽しそうに話して目が合ったら笑ってる……
見ていられなくて店を出た。
ボロ……
涙が溢れる。
…………俺以外の人に触れないで。
体だけの関係はやっぱり苦しい……
「カケル。」
不意に名前を呼ばれて顔を上げる。
「……斗真。」
ここに潜入する話はしてたから心配して来てくれたんだろう。
「どうした?泣いてんのか?」
「…………ぅ……っ。」
こんな町中で泣いて格好悪い。でも、涙が止まらない。
「もう、やめ時じゃねぇの?」
「そうかもね……」
落ち込んでると顎を上げられた。目が合った瞬間、唇が重なり、慌てて口を押さえる。
…………突然の斗真からのキス。
「なんで……」
「見込みのない片思いはもうやめろよ。
お前が幸せなら言うつもりはなかった。真面目で優しいお前にはセフレなんて無理だろ。
俺じゃ駄目か……?」
聞こえてきた言葉に呆然とする。
「白状するよ。友達面して気持ちを隠してお前の側にいた。俺も結構、重いだろ?
お前が好き。絶対に大切にする。あんな酷い奴振って俺のものになって……」
真っ直ぐに見つめられて告白される。
…………信じられない。
斗真が俺を好き?
しかも、公衆の面前で何やってんだよ。凄い騒がれてるし……
本気で……?
今まで斗真の気持ちなんて考えた事なかった。何気なく相談してた事がどれだけ、斗真を傷つけてたのか……
斗真なら休みの日はデートしたり、一緒に昼を食べたりしてくれるのかもしれない……
「即答しないで少し考えて。返事待ってる。」
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