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エピローグ
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顔を見たら決心が鈍りそうで先輩が眠ってる間に家を出た。
次の日、断るつもりで大学の中庭に斗真を呼び出した。
「斗真。俺……」
「カケル。」
振り向くとそこには先輩がいた。
「…………コイツは俺のもの。手を出さないで。」
強い口調。そう言われ、肩を抱かれる。
「先……」
チュ……
唇が重なる。
「な、何を……!」
不意打ちのキス。信じられなくて口を押えた。
「カケルは高校の時から俺に片思い。学力足りないくせに驚く程、ランク上げて付いてきた。
バイトも飲み会も調べて潜り込む筋金入りのストーカー。お前の入り込む隙間はない。
それにかなりのドMで淫乱。俺が仕込んだんだ。お前の手には負えないよ。」
先輩が淡々と伝える。
なんで知って……
酷いよ。何そのセリフ。俺はもうセフレになんて戻らない。
フワ……
意味を考える前に抱きしめられた。
「カケルが好きなのは……俺だろ……」
先輩の切ない声にドキッとする。
…………どうして。
そんな声……初めて聞く……
「なんで他の男の前で泣いたりデートに誘われたり……キスされてるんだ……」
どういう意味。それってまるで……
先輩の手が俺の頬に触れる。
…………少し不安そうな目。
心臓がうるさく鳴ってる。
先輩はもう一度、俺にキスをした。
「愛だとか恋だとか信じてないし恋愛なんてしたくなかった。だけど……
…………責任取れよ。
俺とずっと一緒にいてくれるんだろ?
カケル。お前が好きなんだ……」
(END)
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