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勇者、夢想する
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-好きな子には優しくしなければいけない。そんなことはガキの頃から知っていた。だけれど、俺に存在した感情は、そんな倫理観を壊すようにできていた-
<***>
昔から、好きな子ができるとその子を泣かしてしまう性分だった。
小さいころは暴力に訴えて泣かせ、成長すると言葉や態度で泣かせ。
そして今はそのどちらでもで泣かせている。
それがおおよそ人として褒められたものではないことは知っている。
でもそれは理想論であり、理性論だ。
俺の本能のままに身を任せたら、それが一番の快楽ってことになるのだから。
そんな俺を疎んで、身内から勘当・追放されたのがつい先日の話。
そこから文字通りの放浪者、放蕩(元)息子になったわけで。
そんな俺が行く場所を求め彷徨った先にいたのが魔物であり、それが俺の八つ当たりと抑えられた欲求のはけ口になったのは俺の中では仕方のないことだった。
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