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「210号室は…ここだね」
階段を上がり、すぐのところに210号室と書かれた扉があった。
「ありがとうございました」
「いいえ。どうする?このまま案内してもいいけど、先に荷物とか整理する?」
「…あ、鞄だけ置いてくるので、このままお願いしてもいいですか?」
「了解〜。じゃあ、ここで待ってるね」
ペコッと礼をして、俺は扉をノックした。
そしたら後ろで藍野先輩が笑った。
え、何で笑ったの?
なんて思ってたらガチャリと扉が開いた。
「はーい……?」
出てきたのは明るめの赤茶色の髪をした人だった。
「…あ、もしかして同室の人!?」
俺が口を開く前に目の前の人物はパッと表情を明るくした。
「あ、うん、そうです」
「入って入って!」
ぐいっと腕を引っ張られ中へと入って行った。
中に入ると意外と広い部屋で、壁際には二段ベットがあり、反対側には机が二つ。
広い部屋だけど、部屋の中はダンボールの箱が所々に積まれていた。
「俺1Aの椿葵紅輝(つばき こうき)。君は?」
「菱沼灰凌です。俺も1Aです」
「灰凌!よろしく。あのさ、同い年だし敬語じゃなくていいよ?」
「…あ、そうだよね」
「ふはっ、面白いな!」
「あの、俺これから先輩に寮内を案内してもらうんだけど…」
「そうなんだ、じゃあまた後で!」
そして俺は荷物だけ置いて部屋を出た。
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