アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
7
-
「灰凌って何部入るか決めてるー?」
紅輝と雑談しながら俺は荷物の整理を始めた。
「まだ決めてない。紅輝は?」
「俺は陸上部!」
「へぇ、陸上部かぁ…かっこいいね」
「そう?中学の時は何部だった?」
「中学の時は弓道部」
「へぇー!かっこいいじゃん!あれ?でもこの学校…」
そう、この学校に弓道部はない。
「まぁ、どうしても続けたいわけじゃなかったからいいんだけど」
「そっかぁ」
と言ったところで、紅輝のお腹が鳴った。
「あーだめ!お腹空いた……食堂行こ!」
「え、もう行っていいの?」
「平気だよ!入寮した日から大丈夫!」
荷物整理もそこそこに、俺たちは食堂へ行くことにした。
食堂に着くと、結構な人で賑わっている。
「このくらいの時間が一番多いのかな」
「そうかもな。19時半って良い時間だし」
メニューは既に決まっていて、みんな同じだ。
食事を受け取り、席を探そうとした時、
「あ、菱沼くん!」
呼ばれた声に振り返るとそこには飛世先輩と古瀬先輩が食事していた。
「あ、こんばんは」
「ふふっ、こんばんは。良かったらここどうぞ?」
飛世先輩は空いている隣の席を指した。
俺と紅輝はそこに座ることにした。
「この子は菱沼くんと同室の子?」
「あ、そうです」
「椿葵紅輝っていいます!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 148