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この学校はA組は特進科でB〜D組までが普通科に分かれている。
だから、基本的にA組はクラス替えが3年間ない。
学年が変わるタイミングで科の変更はできるけど。
紅輝と一緒に教室に向かう。
「俺以外の新入生とは話してないんだっけ?寮生も?」
「話してない。全然分かんない」
そう、俺は昨日入寮したから、少し前から入寮していた紅輝と違って同級生と全く会話していない。
「言うて俺も話したのは数人だけど」
言いながら紅輝が教室の扉を開く。
中はざわざわしていて、賑やかだった。
そして数人がこちらを見て何やらヒソヒソ話している。
かと思えばその中の1人が紅輝に話しかけた。
「紅輝〜おはよ。そいつが同室のやつ?」
「おはよ。そうだよ、菱沼灰凌」
「へぇ、よろしく!俺は深瀬碧(ふかせ みどり)」
「よろしくお願いします」
「ぶはっ、灰凌みんなに敬語使うのかよ」
俺の言葉に紅輝が笑った。
「同い年なんだし、タメ語でいいよ」
深瀬くんも笑いながらそう言った。
「あ、うん」
「面白いな菱沼」
昨日から面白いって言われるけど、自分では何が面白いのか分からない。
「そういえば噂になってるぜ、2人」
「え?」
「何が?」
「新入生のある部屋の寮生が2人ともかっこいいって」
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