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「って思ってたのに、全然会えない…」
「は?どうした?急に」
食事も入浴も終えて、ベッドでゴロゴロしながらこぼした独り言に、ベッド向かいの椅子に座っていた紅輝がこちらを見て首を傾げた。
「いや、体育祭の練習とか準備とかが忙しくて、最近藍野先輩に会えてないなーって」
「あぁ…確かに、生徒会の人たちは忙しそうだよなぁ…」
紅輝はぐるぐると椅子を回しながら呟いた。
そして突然止まって、こちらを真剣な表情で見つめてきた。
「っていうかさ、最近ちょっと思ってたんだけど、灰凌って藍野先輩のこと好きなの?」
「うん」
普通に頷いたら紅輝が咽せた。
「え、ちょっと大丈夫?」
寝転がっていた体を起こして紅輝を見つめた。
「だ、大丈夫…。えっ、その好きって、」
「ん?あー…恋愛対象の方の好きだよ。ごめん、言ってなかったけど俺、男の人しか好きになれないんだ」
俺の突然のカミングアウトに驚いてる?
それとも、引いてる?
「そうなんだ。藍野先輩優しいしかっこいいもんなぁ…」
って何でもないように反応した。
「…引いてない?」
「引くわけないじゃん!人を好きになるのに良いも悪いもないんだから。俺は灰凌のこと応援するよ!」
「ありがとう…」
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